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承ります。
秘密保持契約を締結した、お客様の同意の元にホスティング会社の手続き等に従い作業を行って参ります。また、お客様のご予算やご利用内容の沿って最適なレンタルサーバーをご提案させていただくことも承ります。

レンタルサーバー(ウェブサーバー)とドメインを移管する作業について

ウェブサーバーとドメインの移管は、既存のウェブサイトのURLやメールアドレスを変えずに、サーバーの環境や管理会社を変更する重要な作業です。手順を誤るとサイトが表示されなくなったり、メールが届かなくなったりするリスクがあるため、慎重に進める必要があります。

ウェブサーバー移管のステップ

ウェブサーバーの移管は、サイトのデータとデータベースを新しいサーバーへ移行する作業です。

1. 新しいホスティング会社との契約・サーバー契約

  • 移管先のホスティング会社を選定し、新しいサーバーを契約します。
  • 契約後、サーバーのFTP情報、データベース情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)、コントロールパネルへのログイン情報などを控えておきます。
  • ポイント: 旧サーバーの契約期間と新サーバーの準備期間を考慮し、重複期間を設けておくことで、ダウンタイムを最小限に抑えられます。
  • 2. 既存ウェブサイトのデータ(ファイル)のバックアップ

  • 現在契約中のホスティング会社のFTP情報を使用し、FTPクライアントソフト(FileZillaなど)でサーバーに接続します。
  • ウェブサイトの公開ディレクトリ(public_htmlやhtdocsなど)内のすべてのファイルとフォルダを、ローカルPCにダウンロードしてバックアップします。
  • ポイント: .htaccessファイルやwp-config.php(WordPressの場合)など、隠しファイルも忘れずにダウンロードしてください。
  • 3. データベースのバックアップ(CMS利用の場合、特にWordPress)

  • 現在のホスティング会社のコントロールパネル(phpMyAdminなど)にログインし、ウェブサイトが使用しているデータベースをエクスポート(ダウンロード)してバックアップします。
  • ポイント: 文字コード(UTF-8など)が正しく設定されていることを確認してください。
  • 4. 新しいサーバーへのデータ(ファイル)のアップロード

  • 新しいホスティング会社から提供されたFTP情報を使用し、FTPクライアントソフトで新サーバーに接続します。
  • 手順2でバックアップしたウェブサイトのファイルとフォルダを、新サーバーの公開ディレクトリにアップロードします。
  • 5. 新しいサーバーでのデータベースの作成とインポート

  • 新しいホスティング会社のコントロールパネルから、新しいデータベースを作成します。データベース名、ユーザー名、パスワードを設定し控えておきます。 作成したデータベースに、手順3でバックアップしたデータベース(.sqlファイルなど)をインポートします。
  • ポイント: データベースのインポート時も、文字コードに注意が必要です。
  • 6. データベース接続情報の修正(CMS利用の場合)

  • WordPressなどのCMSを使用している場合、新しいサーバーにアップロードしたウェブサイトのファイル(例: WordPressではwp-config.php)を編集し、新しいデータベースの情報(データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名)に書き換えます。
  • 7. 動作確認(仮URLなど)

  • 新しいホスティング会社が提供する仮URL(例: http://サーバーID.sakura.ne.jpのようなもの)や、hostsファイルを編集してPCからのみ新サーバーでサイトが見えるようにするなどの方法で、ウェブサイトが正常に表示され、機能するかを確認します。
  • 特に、リンク切れ、画像表示、フォーム動作、CMSの管理画面、記事投稿などが問題ないか確認しましょう。
  • ドメイン移管(移管先へレジストラ変更)のステップ

    ドメインの移管は、ドメインの管理権を現在のドメイン管理会社(レジストラ)から新しい管理会社へ移す作業です。

    1. 現在のドメイン管理会社での手続き

  • 現在のドメイン管理会社(例: お名前.com, ムームードメインなど)の管理画面にログインします。
  • AuthCode(認証コード)/ 移管コードを取得します。 これはドメイン移管時に必要となるパスワードのようなものです。
  • ドメインロックの解除: ドメインがロックされている場合、移管ができないため解除します。
  • Whois情報の確認: 登録されているWhois情報(特にメールアドレス)が最新で、連絡が取れる状態であることを確認します。移管承認のメールが届くことがあります。
  • 2. 新しいドメイン管理会社での手続き

  • 新しいドメイン管理会社(またはサーバー契約時にドメイン移管もできるホスティング会社)のウェブサイトで、ドメイン移管の申し込みを行います。
  • 申し込み時に、取得したAuthCodeを入力します。
  • 3. 移管承認手続き

  • 通常、現在のドメイン管理会社から登録済みのメールアドレス宛に、移管承認の確認メールが届きます。
  • メールの内容を確認し、記載されたリンクをクリックして移管を承認します。
  • 4. ドメインのネームサーバー変更

  • ドメイン移管が完了(または移管手続き中)したら、新しいドメイン管理会社の管理画面で、ドメインのネームサーバーを新しいホスティング会社のネームサーバー情報(通常2つ以上提供されます)に設定します。
  • ポイント: ネームサーバーの変更がインターネット全体に浸透するまでには、通常数時間から最大72時間程度かかります(DNSの伝播)。
  • 最終確認と公開

    1. DNS伝播の完了確認

  • ネームサーバー変更後、自身のPCやスマホ、またはオンラインのDNSチェッカー(例: DNS Propagation Checkers)などを使って、ドメインが新しいサーバーを指しているかを確認します。
  • 完全に浸透するまでは、一部の環境から古いサーバーが見えたり、サイトが見えなかったりする可能性があります。
  • メールの動作確認: ドメインメールアドレスを使用している場合は、ネームサーバー変更後にメールの送受信が正常に行われるか必ず確認してください。
  • 2. 旧サーバーの解約

  • 新サーバーでのウェブサイトの表示と機能が完全に安定し、メールの送受信も問題ないことを確認できたら、現在のホスティング会社の契約を解約します。
  • ポイント: 必ず、新サーバーでの全てが問題なく動いていることを確認してから解約しましょう。
  • 注意点

  • ダウンタイム: ドメインのネームサーバー変更には伝播時間があるため、この間は一時的にウェブサイトが見えなくなったり、表示が不安定になったりする「ダウンタイム」が発生する可能性があります。これを最小限に抑えるためには、データ移行とネームサーバー変更のタイミングをよく計画する必要があります。
  • メールアカウントの移行: ドメイン移管に伴い、メールアドレスも新しいホスティング会社で設定し直す必要があります。過去のメールデータが必要な場合は、事前にバックアップを取っておきましょう。
  • SSL証明書: 新しいサーバーでSSL証明書(HTTPS化)を再設定または再取得する必要があります。
  • 複雑な設定: サイトの規模や機能(ECサイト、会員制サイトなど)によっては、追加で必要な設定や確認事項が多くなります。