スマートリンクス

企業によっては、自社サーバーをご用意されている場合もございます。但し、コストの問題、ハードの維持費(点検、空調、電気代、セキュリティ、天災対策)、ハードウェアの買い替え、運用管理者の雇用など費用対効果を考えた場合を鑑みて、スマートリンクスではお客様のご予算や用途に応じた各社レンタルサーバーの比較資料を作成しご提案致します。

オンプレミス(自社運用) とレンタルサーバーの比較

ウェブサーバーを自社で購入して運用する「オンプレミス(自社運用)」と、専門業者からサーバーを借りる「レンタルサーバー」には、それぞれメリットとデメリット、費用面での大きな違いがあります。

1. 自社購入・運用(オンプレミス)の場合

メリット
  • 高い自由度とカスタマイズ性: ハードウェアの選定からOS、各種ソフトウェア、ネットワーク設定に至るまで、全てを自社の要件に合わせて自由にカスタマイズできます。特定のアプリケーションや高度なセキュリティ要件に対応しやすいです。
  • 強固なセキュリティ制御: 外部に依存しないため、自社でセキュリティポリシーを徹底し、物理的・論理的セキュリティ対策を細かくコントロールできます。機密性の高い情報を扱う場合に有利です。
  • 長期的なコストメリット(大規模利用時): 初期投資は大きいですが、非常に大規模なシステムや長期的な運用を見込む場合、運用が軌道に乗れば月々のランニングコストがレンタルサーバーよりも抑えられる可能性があります。
  • データ管理の完全な主導権: データの保存場所や管理方法を完全に自社でコントロールできるため、データ主権に関する懸念が少なくなります。
  • デメリット
  • 高額な初期費用
    サーバー本体、OSライセンス、ネットワーク機器、UPS(無停電電源装置)、空調設備、専用回線など、購入費用が非常に高額になります。
  • 専門知識と人材の必要性
    サーバーの構築、設定、保守、障害対応、セキュリティ対策など、専門的な知識と技術を持つ人材が不可欠です。社内に専門家がいない場合、採用や育成、外部委託にコストがかかります。
  • 運用・管理の負担が大きい
    24時間365日の監視、OSやソフトウェアのアップデート、バックアップ、ハードウェアの故障対応など、日々の運用・管理業務に大きなリソースが必要です。
  • セキュリティリスクの増大
    自社で全てのセキュリティ対策を行うため、知識や体制が不十分だと外部からのサイバー攻撃リスクに晒されやすくなります。
  • 可用性の確保が難しい
    停電、災害、ハードウェア故障などへの対応として、冗長化構成やデータセンターへの設置が必要となり、さらにコストと手間がかかります。
  • 費用(目安)
  • 初期費用
    数十万円〜数百万円以上(サーバー本体、ネットワーク機器、OS/ソフトウェアライセンス、設置費用など)。
  • 月額費用
    数万円〜数十万円以上(電気代、インターネット回線費用、空調費、保守費用、人件費、ソフトウェアの年間ライセンス料など)。
  • 総じて、中小企業が気軽に導入できるレベルではありません。
  • 2. レンタルサーバー(ホスティングサービス)の場合

    メリット
  • 低コストでの導入
    初期費用が無料〜数千円程度、月額費用も数百円〜数万円程度と、非常に安価にウェブサイトを公開できます。
  • 専門知識が不要(または最小限)
    サーバーの構築・管理はレンタルサーバー業者が行うため、自社で専門知識を持つ必要がほとんどありません。
  • 運用・保守の手間がない
    サーバーの監視、メンテナンス、セキュリティ対策、OSやソフトウェアのアップデートなどは全て業者が担当します。
  • 高い可用性と安定性
    プロのデータセンターで運用されており、耐震設備、電源の冗長化、高速回線などが整っているため、高い安定性と稼働率が期待できます。
  • 迅速な導入
    契約後すぐに利用開始できることが多く、スピーディーにウェブサイトを公開できます。
  • セキュリティ対策の恩恵
    業者が提供する共有サーバーの場合、複数のユーザーでサーバーを共有するため、セキュリティ対策も専門家によって行われます。
  • デメリット
  • 自由度とカスタマイズ性の制限
    OSやソフトウェアのバージョン、設定などに制限があり、特定の要件を満たせない場合があります。
  • 他ユーザーの影響
    共有サーバーの場合、他のユーザーのウェブサイトが原因でサーバーに負荷がかかったり、IPアドレスの評判が落ちたりするリスクがゼロではありません。
  • セキュリティ制御の制限
    業者が提供するセキュリティ対策に依存するため、自社独自の高度なポリシーを適用することが難しい場合があります。
  • データの管理権限が限定的
    データは業者のサーバー上にあり、完全なコントロール権は持ちません。
  • スケールアップ・ダウンの柔軟性
    プラン変更で対応可能ですが、オンプレミスほど細かくリソースを調整できるわけではありません。
  • 費用(目安)
  • 初期費用
    無料〜数千円程度。
  • 共用サーバー
    数百円〜数千円程度(一般的なウェブサイト、ブログ向け)。
    1. VPS(仮想専用サーバー)/クラウドサーバー
    2. 数千円〜数万円程度(ある程度の自由度とリソースが必要な場合)。
  • 専用サーバー
    数万円〜数十万円程度(大規模サイトや、共有を避けたい場合)。
  • 項目 自社購入・運用(オンプレミス) レンタルサーバー
    初期費用 高額(数十万〜数百万円以上) 低額(無料〜数千円)
    月額費用 高額(人件費・電気代・保守費など含むと) 低額(数百円〜数万円)
    自由度 非常に高い 制限あり
    専門性 高度な専門知識・人材が必須 不要〜最小限
    管理負担 非常に大きい(24/365監視・保守) ほぼゼロ(業者が担当)
    可用性 自社努力次第(コストをかければ高められる) 高い(プロの設備・管理)
    セキュリティ 自社でコントロール(知識・体制次第) 業者に依存(プロの対策)
    向いているケース 非常に大規模なシステム、高度な機密性・カスタマイズが絶対条件、専門部署がある大企業。 中小企業、個人事業主、スタートアップ、ほとんどのウェブサイト。
    ほとんどの中小企業や個人事業主の場合、コスト、管理の手間、専門知識の観点から「レンタルサーバー」を利用するのが圧倒的に現実的で効率的です。 自社購入・運用は、特定の高度な要件(例:金融機関の基幹システム、軍事・国家レベルの機密システムなど)がない限り、費用対効果が見合いません。