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Webサイトも人間と同じで、長年運用を続けていると気づかないうちに「メタボ化」していきます。「最近なんだかバックアップに時間がかかるな…」と感じたら、それはサイトが太り過ぎている危険信号かもしれません。

今回は、実際にあった事例をもとに、Web担当者がストレスなく運用を続けながらサイトの「健康状態」を保つための仕組みづくりについてご紹介します。

膨れ上がったWebサイトが引き起こす「バックアップの悲鳴」

あるクライアント様のWordPressサイトで、定期バックアップを実行した際のことです。 待てど暮らせど処理が終わらず、完了までに突如1時間以上もかかってしまいました。出来上がったバックアップファイルの容量を確認すると、なんと2GB超え。 サイトがここまで膨らんでしまった背景には、日々の運用で積み重なった「蓄積」がありました。

  • 無加工・高画質な画像のそのままアップロード
    スマホや一眼レフで撮影した数MBクラスの画像を、リサイズや圧縮をせずにそのまま投稿。
  • 何年も放置された「作りかけの下書き」
    不要なリビジョン(変更履歴)や画像データがデータベースやサーバー内に残存。
  • 用途不明なプラグインやテーマの放置
    「以前試して使わなくなったもの」が消されずに残っている。
  • 見積もりフォームの仕様変更
    フォームの添付画像を「1枚から3枚に増やしたい」というご依頼があり、このままではさらにサーバー容量を圧迫することが確実な状況。
  • ここで最も恐ろしいのは、「万が一の障害時に、元の状態へすぐに復元(レストア)できない」というリスクです。バックアップに1時間かかるということは、サイトダウン時の復旧にも膨大な時間がかかり、その間ビジネスがストップしてしまうことを意味します。

    運用者に「頑張らせない」仕組みで太らない身体を作る

    Web担当者様に「画像は事前に圧縮・リサイズしてからアップしてください」「不要なデータはこまめに消してください」と注意を徹底してもらうのは、現場の負担が大きく長続きしません。
    必要なのは、運用者が意識しなくても自動的にサイトが太らない「システム的な仕組み(体質改善)」です。
    今回は、サーバー側(PHPスクリプト等)で以下の5つの予防策を実装しました。

    1. アップロードファイルの容量・サイズ制限

    巨大な画像ファイルがそのままアップロードされないよう、メディアライブラリーへアップロードする際にサイズと容量の上限を自動チェック・制限します。

    2. アップロード後の自動ファイル圧縮

    画像がアップロードされた瞬間に、画質を損なわない範囲でバックグラウンド処理により自動圧縮を行います。

    3. 画像ファイルの「WebP(ウェッブピー)」化

    軽量で高品質な次世代画像フォーマット「WebP」へ自動変換(プラグイン「cimo」等を活用)。従来のJPEG/PNGよりも大幅にファイルサイズを削減します。

    4. アップロードファイル総容量の上限規制

    サーバーのディスク領域が無制限に食いつぶされるのを防ぐため、メディアライブラリ全体の総容量に上限を設定し、計画的な運用を促します。

    5. お問い合わせ・見積もりフォーム添付画像の自動圧縮

    見積もり受付フォームなどでユーザーから送られてくる画像も自動圧縮。添付枚数を1枚から3枚に増やしても、サーバー容量を圧迫しない設計に改善しました。

    今からでも遅くないWebサイトの健康診断

    Webサイトの肥満化は、静かに、しかし確実にサイトのパフォーマンスや保守性を蝕んでいきます。
  • バックアップに時間がかかりすぎている
  • サーバー容量の警告が届くようになった
  • 過去の担当者が残した不要なデータやプラグインが山積みになっている
  • もし心当たりがあれば、運用ルールで解決しようとするのではなく、「システムで自動防衛する仕組み」へシフトするタイミングです。
    今からでも決して遅くありません。万が一のトラブルで慌てる前に、あなたのWebサイトも「太らない身体づくり」を始めてみませんか?
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