Webサイトも人間と同じで、長年運用を続けていると気づかないうちに「メタボ化」していきます。「最近なんだかバックアップに時間がかかるな…」と感じたら、それはサイトが太り過ぎている危険信号かもしれません。
今回は、実際にあった事例をもとに、Web担当者がストレスなく運用を続けながらサイトの「健康状態」を保つための仕組みづくりについてご紹介します。
あるクライアント様のWordPressサイトで、定期バックアップを実行した際のことです。 待てど暮らせど処理が終わらず、完了までに突如1時間以上もかかってしまいました。出来上がったバックアップファイルの容量を確認すると、なんと2GB超え。 サイトがここまで膨らんでしまった背景には、日々の運用で積み重なった「蓄積」がありました。
ここで最も恐ろしいのは、「万が一の障害時に、元の状態へすぐに復元(レストア)できない」というリスクです。バックアップに1時間かかるということは、サイトダウン時の復旧にも膨大な時間がかかり、その間ビジネスがストップしてしまうことを意味します。
Web担当者様に「画像は事前に圧縮・リサイズしてからアップしてください」「不要なデータはこまめに消してください」と注意を徹底してもらうのは、現場の負担が大きく長続きしません。
必要なのは、運用者が意識しなくても自動的にサイトが太らない「システム的な仕組み(体質改善)」です。
今回は、サーバー側(PHPスクリプト等)で以下の5つの予防策を実装しました。
巨大な画像ファイルがそのままアップロードされないよう、メディアライブラリーへアップロードする際にサイズと容量の上限を自動チェック・制限します。
画像がアップロードされた瞬間に、画質を損なわない範囲でバックグラウンド処理により自動圧縮を行います。
軽量で高品質な次世代画像フォーマット「WebP」へ自動変換(プラグイン「cimo」等を活用)。従来のJPEG/PNGよりも大幅にファイルサイズを削減します。
サーバーのディスク領域が無制限に食いつぶされるのを防ぐため、メディアライブラリ全体の総容量に上限を設定し、計画的な運用を促します。
見積もり受付フォームなどでユーザーから送られてくる画像も自動圧縮。添付枚数を1枚から3枚に増やしても、サーバー容量を圧迫しない設計に改善しました。