WordPressとkintoneの連携は、あなたのウェブサイトを「ただの情報発信の場」から「ビジネスを動かす強力なシステム」へと進化させます。
多くのウェブサイトオーナーが抱える悩み、それは「ウェブサイトで獲得した情報を、手作業で社内の管理システムに入力し直す手間」や「顧客からの問い合わせ内容がバラバラに管理されてしまうこと」ではないでしょうか。WordPressとkintoneを連携すれば、これらの課題が解消され、全く新しい価値が生まれます。
例えば、問い合わせフォームからの情報が自動でkintoneの顧客管理アプリに登録され、営業担当者への通知も自動化されます。これにより、リードの取りこぼしを防ぎ、迅速な顧客対応が可能になります。また、kintoneで管理している商品情報や事例をウェブサイト上に自動で表示させれば、更新作業の手間が大幅に削減されます。
さらに、顧客からのフィードバックやサポート履歴も一元管理できるため、顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズされたサービスを提供できるようになります。この連携は、バックオフィス業務の効率化だけでなく、顧客との関係を深めるための強力な武器となり、ビジネスの成長を加速させます。
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する、プログラミング知識なしで業務アプリケーションを開発・運用できる(いわゆるノーコードプログラミングを実現した)クラウドサービスです。
企業内の様々な情報を集約・共有・活用するためのプラットフォームとして、顧客管理、案件管理、問い合わせ管理、プロジェクト管理、日報、採用管理など、業種や業務内容を問わず、あらゆる用途に合わせたカスタムアプリケーションをノーコードで作成できます。
特徴としては、直感的なインターフェースでドラッグ&ドロップによりフォーム項目を配置できるため、開発期間を大幅に短縮できます。また、チーム内での情報共有やコミュニケーション機能も充実しており、データの一元管理からワークフローの効率化、データ分析までをサポートします。
ウェブサイトや外部サービスとのAPI連携も可能で、企業のデジタル変革(DX)推進を強力に支援するツールです。
サービス名: | kintone(キントーン) |
運営会社 | サイボウズ株式会社 |
サービス概要 |
|
主な特徴 |
|
ウェブサイトの問い合わせフォームから受信した情報を、手動でKintoneやExcelにコピー&ペーストしている
問い合わせがあっても、担当者が気づくまで時間がかかり、顧客へのアプローチが遅れてしまう。
ウェブサイトのデータ、メールでのやり取り、営業の記録などがバラバラで、顧客の全体像が把握しにくい
ウェブサイトの「導入事例」や「お知らせ」を更新するたびにWordPressと社内システムの両方に入力している
特定の担当者しか顧客情報や業務の進捗を把握しておらず、その人が不在だと業務が滞る
顧客からの問い合わせがメールでバラバラに届き、対応状況が見えにくく、重複対応や対応漏れが発生する
ウェブサイトでイベント参加者を募った際、手動で参加者リストを作成・管理している
顧客が自分の契約情報やサポート履歴を確認できるような専用サイトを作りたいが、技術的に難しい
WordPressとKintoneを連携活用することで、このような困りごとやボトルネックを解消できます。
WordPressで発生した顧客の行動や情報をカラーミーショップの管理データに反映させます。
WordPressの役割
お問い合わせフォーム、資料請求フォーム、見積もり依頼フォーム
Kintoneの役割
顧客管理アプリ、案件管理アプリ、問い合わせ管理アプリ
データ連携の流れ
1. ユーザーがWordPressのフォームに必要事項を入力し送信します。
2. フォーム送信と同時に、入力内容(氏名、連絡先、問い合わせ内容、興味のあるサービスなど)が、Kintoneの「顧客管理アプリ」に新しいレコードとして登録されます。
3. 同時に、Kintoneの「案件管理アプリ」に新しい案件レコードが作成され、「新規リード」といったステータスが付与されます。
4. 担当営業にはKintoneから自動で通知が届き、すぐに顧客へのアプローチを開始できます。
効果
手動でのデータ転記作業がゼロになり、入力ミスやリードの取りこぼしを防ぎます。営業対応のスピードが格段に向上し、機会損失を削減します。
WordPressの役割
セミナー告知ページ、申し込みフォーム
Kintoneの役割
セミナー参加者管理アプリ、アンケート結果管理アプリ
データ連携の流れ
1. ユーザーがWordPressのセミナー申し込みフォームから必要情報を送信します。
2. 申し込み情報(氏名、会社名、連絡先、参加希望日時など)がKintoneの「セミナー参加者管理アプリ」に自動で登録されます。
3. セミナー開催後、WordPress上に設置した参加者向けアンケートの回答も、Kintoneの「アンケート結果管理アプリ」に連携させます。
効果:
参加者リスト作成の手間がなくなり、Kintone上で参加状況の確認や、参加者への連絡(リマインドメールなど)を効率的に行えます。アンケート結果も一元管理でき、次回の企画に活かせます。
Kintoneに蓄積されている情報をWordPressに読み込み、ウェブサイトのフロントエンドで活用します。
WordPressの役割:
導入事例ページ、お知らせ(ニュース)ページ、Q&A(FAQ)ページ、求人情報ページ
Kintoneの役割:
導入事例管理アプリ、お知らせアプリ、FAQ管理アプリ、求人情報管理アプリ
データ連携の流れ:
1. Kintoneの「導入事例管理アプリ」に新しい事例を登録します。
2. このKintoneのデータ(タイトル、本文、顧客名、画像など)が、WordPressの「導入事例ページ」に自動で反映され、公開されます。
3. 同様に、Kintoneの「お知らせアプリ」で更新された情報がWordPressの「お知らせページ」に、FAQアプリの情報が「Q&Aページ」に自動で表示されます。
効果:
ウェブサイトの情報を更新する際、WordPressの管理画面とKintoneの両方に二重入力する手間がなくなります。Kintoneを更新するだけでウェブサイトも最新状態に保たれるため、情報の一貫性が向上し、運用負荷が軽減されます。
Kintoneに蓄積されている情報をWordPressに読み込み、ウェブサイトのフロントエンドで活用します。
WordPressの役割
ログイン機能を備えた顧客専用のマイページ(ポータルサイト)
Kintoneの役割
顧客契約情報アプリ、サポートチケット管理アプリ、請求書情報アプリ
データ連携の流れ:
1. 顧客がWordPressのポータルサイトにログインします。
2. Kintoneから顧客の契約情報、過去のサポート履歴、未払い請求書などのデータがWordPressのマイページに動的に表示されます。
3. 顧客がWordPressのポータルサイトから新しいサポートチケットを登録すると、その情報がKintoneの「サポートチケット管理アプリ」に自動で登録されます。
4. サポート担当者がKintoneでチケットのステータスを「解決済み」に更新すると、WordPressのマイページ上のチケットステータスも自動で「解決済み」に変わります。
効果:
顧客は自身の情報をいつでも確認でき、問い合わせ負担が軽減されます。サポート業務もKintone上で一元化され、顧客満足度と業務効率の両方が向上します。
プログラミング知識がなくても、WordPressのプラグインをインストール・設定するだけで連携が可能です。
Kintone連携に特化したWordPressプラグインを導入し、設定画面でKintoneのAPIトークンなどを入力することで連携させます。
代表的なプラグイン
Form data to kintone:Contact Form 7と連携し、フォームの送信データをkintoneに登録するプラグインです。
MW WP Form kintone:MW WP Formと連携し、入力内容をkintoneのレコードとして登録します。
Publish kintone data / kintoneのデータをWordPressに反映させるプラグイン:kintoneのデータをWordPressに一括で取り込むためのプラグインです。
フォーム連携
WordPress上のフォーム(Contact Form 7, Gravity Forms, WPFormsなど)から送信されたデータを、Kintoneの特定のアプリに自動でレコードとして登録できます。
Kintoneデータ表示
KintoneアプリのレコードをWordPressのウェブサイト上に一覧や詳細として表示できます(プラグインの機能によります)。
プログラミング知識が不要で、手軽に導入できる。
設定が比較的簡単。
プラグインの機能に依存するため、自由なカスタマイズには限界がある。
望む機能を持つプラグインが見つからない場合がある。
独自の複雑な要件や、高度な機能を実現したい場合に適しています。
Kintoneが提供するREST APIと、WordPressが提供するREST APIまたはWordPressのコード(PHP)を直接利用して、プログラムを開発します。
完全な双方向同期
双方のシステム間で、複雑な条件に基づいたデータの送受信や更新が可能。
動的なコンテンツ表示
KintoneのデータをWordPressのウェブサイト上に、デザインやレイアウトを完全に制御して表示できます。
高度なユーザーインターフェース
Kintoneのデータを活用した、WordPress独自の顧客ポータルサイトや管理画面を構築できます。
バッチ処理
大量のデータを定期的に同期するような処理も実装可能です。
要件に合わせた完全に自由な連携が可能。
既存のシステムや業務フローに合わせた最適なソリューションを構築できる。
プログラミング(PHP、JavaScriptなど)の専門知識が必要。
開発コストと時間がかかる。
KintoneやWordPressのAPI仕様変更への対応が必要になる場合がある。
プログラミングは不要ですが、複雑な条件分岐や複数のサービス連携を柔軟に設定できます。
Zapier、Make(旧Integromat)、CData Connect CloudなどのiPaaS(Integration Platform as a Service)サービスを利用します。これらのツールは、異なるウェブサービス間を「トリガー(特定のイベント)」と「アクション(実行する処理)」で繋ぎます。
フォーム連携
「WordPressのフォームで新しい送信があったら(トリガー)、Kintoneのアプリに新しいレコードを追加する(アクション)」といった連携。
データ同期
「Kintoneでレコードが更新されたら(トリガー)、WordPressの特定ページを更新する(アクション)」のような双方向連携も設定可能。
多段階連携
WordPress → Kintone → Slack通知 といった複数のサービスを組み合わせたワークフローも構築できます。
プログラミング知識が不要。
プラグインよりもはるかに柔軟な連携が可能。
WordPressとKintone以外の様々なサービスとも連携できる。
iPaaSサービスの月額利用料が発生する。
連携の設定には、ある程度の論理的思考力が必要。
課題
ウェブサイトからの問い合わせや資料請求が多く、その情報をExcelに手動で転記していたため、入力ミスやリード対応の遅延が発生していた。顧客情報の共有も不十分だった。
連携活用
1. WordPressに設置された「問い合わせフォーム」や「資料請求フォーム」から送信された顧客情報(氏名、会社名、連絡先、問い合わせ内容など)が、Kintoneの「リード管理アプリ」に自動でレコードとして登録されます。
2. Kintoneのプロセス管理機能により、新規リードが登録されたら、自動で担当営業に通知が飛び、リードのステータスが「新規受付」となるように設定。
3. 営業活動の進捗(初回連絡、提案、見積もり提出など)もKintoneの「案件管理アプリ」で管理し、ステータスが更新されるたびにWordPressの顧客ポータルに簡易的な進捗を表示。
効果
リードの取りこぼしゼロ
フォーム送信後、即座にKintoneに情報が登録され、担当者に通知されるため、迅速な対応が可能になり機会損失を防ぎます。
業務効率化
手動でのデータ転記作業が完全になくなり、営業担当者はコア業務に集中できます。
情報の一元化
顧客情報、問い合わせ内容、営業履歴がすべてKintoneで紐づいて管理され、チーム全体で最新情報を共有できます。
課題
自社製品のウェブカタログはWordPressで運用しているが、各製品のスペックや在庫情報は社内の別のシステムで管理されており、ウェブサイトの更新に手間がかかる。また、製品に関する問い合わせもWordPressから個別にメールで届くため、管理が煩雑だった。
連携活用
1. Kintoneに「製品マスタアプリ」を作成し、製品名、型番、スペック、価格、在庫状況、画像URLなどを一元管理します。WordPressの各製品詳細ページは、KintoneのAPIを通じてこの製品マスタアプリからデータを動的に取得して表示します。
2. 各製品ページに設置された「この製品について問い合わせる」フォームから送信された内容は、Kintoneの「問い合わせ管理アプリ」に自動で登録されます。その際、問い合わせ元の製品IDもKintoneに連携させます。
効果
ウェブサイト更新の手間削減
Kintoneの製品マスタを更新するだけで、WordPress上の製品情報も自動で最新に保たれます。
問い合わせ管理の効率化
どの製品に対する問い合わせかがKintone上で明確になり、担当者への割り当てや回答履歴の管理が容易になります。
データ活用
問い合わせが多い製品や、ウェブサイトでの閲覧数が多い製品をKintoneで分析し、製品改善やマーケティング戦略に活かせます。
課題
説明会や体験授業の申し込みをWordPressのフォームで受け付けていたが、その後の参加者リスト作成、リマインドメール送信、当日の受付管理が手動で非効率だった。
連携活用
1. WordPress上の「説明会申し込みフォーム」や「体験授業予約フォーム」から送信された情報(氏名、連絡先、希望日程、参加区分など)が、Kintoneの「イベント参加者管理アプリ」に自動登録されます。
2. Kintoneのプロセス管理機能で、申し込みステータスを「受付済み」に自動更新し、リマインドメールの送信タスクを生成。
3. イベント当日、Kintoneアプリをタブレットで開き、参加者のQRコードを読み取るか、名前で検索して「チェックイン済み」にステータスを更新。
効果
管理業務の劇的な効率化
参加者リストの作成から当日受付までの一連の流れが自動化・効率化されます。
参加者へのスムーズな対応
Kintoneの情報に基づいて、リマインドメールやサンクスメールを送信でき、参加者の満足度を高めます。
データ分析
どのイベントが人気か、どのような層が申し込むかなどをKintoneで分析し、次回の企画に活かせます。