スマートリンクス

一般的なホスティング会社においては、制作したウェブサイトのデータをアップデートしただけでウェブページが見られるような設定や運用は残念ながら行ってもらえません。
ホスティング会社はウェブサーバーとしての機能を持つ設定を行い、コンソールページを用意する状態で契約者に貸与しますので、サポートデスクはございますが、基本的にユーザーが作業を行うことになります。

ホスティング会社が行ってくれること(通常サービス範囲)

ホスティング会社は、サーバーの基本的なインフラストラクチャと運用管理を担当します。

1. サーバーハードウェアの準備と維持

  • 物理的なサーバー機器の購入、設置、管理。
  • サーバー機器の故障時の交換や修理。
  • 2. データセンターの管理

  • サーバーを設置するデータセンターの運用(空調、電源、耐震設備など)。
  • 高速インターネット回線の提供と維持。
  • 3. サーバーOSのインストールと基本的な設定

  • LinuxなどのサーバーOSのインストール。
  • ウェブサーバーソフトウェア(Apache, Nginxなど)、データベース(MySQL, PostgreSQLなど)、PHPなどのプログラミング言語環境のセットアップと最適化。
  • 4. サーバーの監視

  • サーバーの稼働状況を24時間365日監視し、異常があれば対応。
  • 5. 基本的なセキュリティ対策

  • サーバーOSや主要ソフトウェアのセキュリティパッチ適用。
  • ファイアウォールの設定や不正アクセス監視など、基本的なサーバーレベルのセキュリティ対策。
  • 6. 共用サーバーの環境維持

  • 複数のユーザーで共有されるサーバーリソース(CPU、メモリ、ディスクI/Oなど)の管理と負荷分散。
  • 7. コントロールパネルの提供

  • ウェブサイトの管理、データベース作成、メールアカウント設定などを行うためのGUI(CPanelやPlesk、自社開発の管理画面など)の提供。
  • 8. 技術サポート

  • サーバー接続、FTP利用、データベース操作など、ホスティングサービスに関する一般的な技術的な問い合わせ対応。
  • ホスティング会社が行ってくれること(通常サービス範囲)

    契約者は、自身のウェブサイトやアプリケーションに関する管理責任を負います。

    1. ウェブサイトのコンテンツ作成とアップロード

  • HTMLファイル、画像、CSS、JavaScriptなどのウェブサイトコンテンツの作成。
  • 作成したファイルをFTPソフトなどを使ってサーバーにアップロードする。
  • 2. ドメインの取得と設定

  • ウェブサイトで使用するドメイン名(例: yourdomain.com)の取得。
  • 取得したドメインをレンタルサーバーのIPアドレスに紐付けるDNS設定(ネームサーバーの設定)。
  • 3. CMS(WordPressなど)のインストールと管理

  • WordPressなどのCMSを使用する場合、そのインストール作業(ホスティング会社の自動インストール機能を利用することも可能)。
  • CMSのバージョンアップ、プラグインやテーマの管理、セキュリティ設定。
  • 4. ウェブサイトのセキュリティ対策

  • CMSやプラグイン、テーマの脆弱性対策(常に最新の状態に保つ)。
  • ウェブサイトへの不正アクセス対策、スパム対策。
  • 適切なパスワード設定や定期的な変更。
  • 5. ウェブサイトコンテンツの管理と更新

  • ウェブサイトの文章、画像、ニュースなどのコンテンツの追加、更新、削除。
  • SEO対策(検索エンジン最適化)の実施。
  • 6. データ(ウェブサイト・データベース)のバックアップ

  • ホスティング会社がサーバー全体のバックアップを取っていても、個々のウェブサイトデータやデータベースは契約者自身でも定期的にバックアップを取ることが強く推奨されます。
  • 7. メールアカウントの管理

  • 提供された機能を使ってメールアカウントを作成し、運用する。
  • 8. ウェブサイトの保守・トラブルシューティング

  • ウェブサイトが表示されない、エラーが発生するといった問題発生時の原因究明や対応(サーバー側の問題でなければ)。
  • このように、レンタルサーバーを利用することで、サーバーの専門知識や管理の手間を大幅に削減できますが、ウェブサイトのコンテンツやアプリケーション、そしてそれらに伴うセキュリティの一部は契約者の責任となります。